岐阜県中津川市阿木の国道363号で川上に向かう途中で「血洗神社」と「血洗池」という近寄りがたい名前がついた場所があります。恵那神社や恵那山も近く、この辺りは「天照大神」や「伊邪那美命」が関係する伝説の地との噂があります。この記事ではどのような関係があるのか解説いたします。
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血洗神社は国道363号線沿いの周りが山々の場所に位置しています。
血洗神社(MAP)
近くにバス停などは見当たりません。車やバイクであればアクセスできますが、気軽に来れる場所ではないのが冒険心をくすぐります。
鳥居には縄のようなものが垂れ下がっています。蜘蛛の巣がかかっていたため、横からお邪魔しました。
恐らく場所と独特な名前から、参拝目的で訪れる訪問者は少ない神社ではないでしょうか。
天照大神の産まれのルーツを知りたい人はこっそり訪れる神社かもしれません。
パワースポットとは違う不思議な空間です。
ネットの口コミでゾッとするという情報を見かけましたが、確かになにかを感じます。
神社側からの景色です。周りには木々が生い茂っていて、自然のパワーが溢れています。
ここに辿りつくまでに、大きなイノシシが道路を横切っていました。野生動物にはくれぐれも注意が必要です。
血洗神社から少し歩いたところに「血洗池」という池があります。以前は大きな池だったそうですが、現在は土砂の流入で池はなくなっています。
また、昭和の終わりに国道363号線整備に伴い、血洗池も整備されたそうです。
血洗池があった跡地には案内板が置いてあります。
「血洗」の由来を知る答えが「安岐明神御由緒と旧跡血洗池、腰掛岩の傅承」に記載されています。
神代の或る御神 (伊装册命) 御子 (天照大神) を産み給ひ…(省略)
この案内には、どのような意味が記されているのか。
恵那山には、日本書紀の内容に基づいた伝承が残っており、恵那の地名はイザナミミコトが御子を生んだ際にでた胞衣(えな)を埋めた山いう意味で付けられたとされています。
そして、恵那山の麓に位置する血洗池で、イザナミミコトが産穢を洗い清めたとされることから「血洗」と言われるようになりました。
さらに、イザナミミコトは出産の後に岩に腰を掛けて一息ついたので、この周辺を「安気の里」と呼び、この周辺の地名「阿木」にも由来するようになったそうです。
つまり、「天照大神が降誕した聖なる場所」にゆかりがある地ということがわかります。
なぜか皇太子殿下御成婚記念樹がすぐ側にあります。
この辺りは、恵那神社や恵那山とも深い関わりがある場所だということがわかりました。
公共交通機関が近くに通ってなく、なかなかアクセスしにくい場所にありますが、神聖な地であることは確かでしょう。
また、血洗神社のご利益は「安産のご利益」があるそうです。ぜひ、この記事が気になった方は参拝に行ってみてください。
【神社】 | 血洗神社(ちあらいじんじゃ) |
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【祭神】 | 天照皇大神(あまてらすすめおおかみ) |
【駐車場】 | 停める場所は近くにあり |
【住所】 | 岐阜県中津川市阿木6872-1(MAP) |